2025年3月3日月曜日

TLM50の思い出を語ってみたりなんかして・・・

TLM50のパンフレットには超低速でも粘り強いH・E・R・P 付新2サイクルエンジンと書いて有るのですが・・・

1983年に始まった原付の60km/h規制により、電気的(CDI)にもメカニカル的にもスピードが出ない方向に振って有りました。






TLM50の元になった水冷MBX50エンジンは●7.2ps/8.500rpm ●最大トルク0.65kg-m/7.500rpmですが、我らがTLM50は空冷●4.8ps/7.000rpm ●最大トルク0.52kg/6.500rpmです。
排気ポートタイミングはトライアル用?に遅くなっており穴は小さくなってました。これで超低速は粘るんですが吹きあがりは遅くパワーは有りません。

さらにミッションは・・・

※MBX50のデータが見当たらずNSR50です。

TLM50                    NSR50

1速 4.000    1速 3.166

2速 2.769    2速 2.062

3速 1.882    3速 1.500

4速 無し    4速 1.173

4速 1.130    5速 1.000 1.041

5速 0.960    6速 0.884 0.923





(6番がTLM50のメインシャフト側のサードギア。6速ミッションの場合左側の丸くなってる所が4速ギアになってます)

4速が無く3速から5速(4速用にギア比は下げてあります)に入る設定ですので当然3速から4速への繋がりが悪くツーリングや街乗りの坂道では大変。
3速でイーーーーーンと引っ張り4速へ入れるとグァーーーーーンとスピードが落ち、また3速に落としてイーーーーーーンと引っ張ると言う繰り返しでした。

で、何とかならんか!とNSR50等のミッションに換える訳です。
そうしますと、1速から6速までスムーズに繋がり嬉しい訳です。
がしかし、ここで問題が!そのまま組むと車体の大きさの関係でシフトが逆だったのです。
車体の大きさでシフトペダルが前に出るか後ろに出るのかの違いでシフトスピンドルが反時計回りになったのでした。
この事により1速はかき上げ2速以上は前に踏むシフトパターン。
走り出して暫くは逆ミッションだと言う意識が有って問題ないのですが、そこはクセ!慣れた頃に2速にしようとしてペダルをかき上げる訳です。
すると!!グワーン!!といきなりエンジンブレーキが掛かる訳です。
アッ!っとドッキリ・・・

しかし安心して下さい。我らがHONDAはTLM50と同じ位の車体のCRM50/80が有るのです。CRMだったら同じ方向にペダルが出てます。
おお~ これじゃこれじゃとシフトドラムだけCRM50/80用にしたのでした。
最初っからNSR50/80用じゃなくCRM50/80用のシフト回りを使えよ!って話ですな。

スムーズな走りを生み出す6速ミッション。
あ~ええな~と暫く走る訳ですが、どうもトライアル的な事に向いてないような・・・
1速と2速だけTLM50に戻そう!
うんうんそやそや。とこれまた暫く走るのですが・・・





80ccに排気量を上げパワーアップしたらば、やっぱミッションはTLM50のままで良いんじゃね?
とノーマルミッションに戻したのでした。
メデタシメデタシ・・・