大津市三井寺町の長等(ながら)神社です。
今まで数百回この前を通ってますが、お参りどころか立ち止まった事さえ有りませんでした。朱色の楼門が立派過ぎて、恥ずかしかったのです。(なんでや!)
が、先週の事です。楼門の横にこんな杭が有るのを見つけました。
天智天皇の頃、須佐乃男命と大山咋命を長等山の頂上に奉り、1054年に現在地に移されたと書いて有ります。
そうと知ったら長等山の頂上に行ってみたくなりました。
長等山園城寺(三井寺)の裏山、354mのピークが長等山のようです。
長等山へは、三井寺の境内を通って藤尾奥町へ越える「坊越」から上るのですが、バイクで境内は走れませんので、林道から「坊越」へ入りました。
分かり難い写真ですが、右側の数本木が有る所に三井寺から上ってきた道が有ります。左に藤尾奥町へ下りる道が有り、この場所が「坊越」です。
柵の右側は近年出来た林道で、柵の左は小関峠からの尾根道です。
画面の左上に斜めに上る道が分かるでしょうか?この道が長等山へ上る道です。
この道は如意ケ岳や大文字へ上る道で、今まで何度も走ってます。唯の山道だと思ってたんですが、最低でも7世紀中頃に出来た道だと思うと感慨深いものがあります。
半分ほど上った所にお地蔵様が居られます。
今まで、なぜこんな山の中にお地蔵様が居られるのか不思議だったのですが、頂上に神社が有ったと言う事で納得できました。
今ではハイカーがたまに通るだけですが、昔は参拝の人が行き交っていた道なんですね。
しかし、今でもお札が置いてあると言う事は、三井寺の関係者が上がってこられてるのかも知れません。
バイクはここまで。尾根伝いに10mほど歩けば354mのピークです。
954年前の事ですので何の痕跡も有りません。何の変哲も無い唯の山です。
しかし、木が無ければ琵琶湖を一望し、大津宮や三井寺が眼前に広がるで有ろう場所でした。
須佐乃男命はこちらの場所が好きだった?かも知れませんね。