チャカチャンリンチャンリンチャンリン デンデン
「十人寄れば気は十色」てなことを申しまして、人の性格と
いぅものはそれぞれでございますが、あわて者のゴンザレス、
自分の「いらち」を治すには「伊勢にゃ七度、熊野にゃ三度、
愛宕さんへは月詣り」という歌で有名な愛宕山に参詣しよう
と、女房のガブリエラに弁当と百つなぎという一文銭をつな
いだものを貰い
ガブリエラ : 三文がお賽銭で、あとはあんさんの小づかいやで
と念を押され、早速愛宕山へ向かう。
歩くうちに神社が見
えてきた。
通りがかりの人に
ゴンザレス : ここが愛宕山ですかいな
通 行 人 : ここは北野の天神さんじゃ。愛宕山やったら反対どすがな
道を変えて進むうち
ゴンザレス : 何や。どっかで見たような町内やなあ。あれ?あっこで喋っ
てんのうちのかかぁそっくりやで
隣のマリア : ちょっとガブリエラはん、あこでウロウロしてんの、あんた
とこのゴンザレスはんちゃう?
ガブリエラ : そんなアホな。うちの人朝の早うから愛宕さんへお詣りにい
ってるがな・・・
ガブリエラ : まっ!うちの人やわ。ちょっと、もう行って来たんか!?
ゴンザレス : え!こらわしの家やがな
と、あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。
ゴンザレスはようようのことで愛宕山に着く。
ゴンザレス : 少こぉし行ったとこの拝殿と・・・ ここやな。へっ、愛
宕さん。こんちゃ。
わたい京に住んでるゴンザレスっちゅ
もんです。今日まであんさんのこと存じ上げまへぇでえら
いすんまへんでした。今日からお詣りさしてもらいますん
で、ひとつ心安ぅお頼の申します。
ゴンザレス : 愛宕さ~~ん。愛宕さ~~ん。人が挨拶してんのに出てき
たらどぉでんね
ん。愛宕さ~~ん、どこにいてまんねん?
愛宕さ~~ん。あたちゃ~~ん
参 拝 人 : 何を言ぅてなはんねん、神さんに「あたちゃ~ん」て
ゴンザレス : はは~ん、分かりました。わたいが出すもん出さんもんや
さかい、すねてなはんな。いやらしぃ性格やなぁ。
ゴンザレス : いえいえ、ちゃんと嫁にもろてきてま。お賽銭とおロォソ
ク代とわたいの小遣い入ってまんねん、よろしぃか、ヨッ
トショっと。
「カランコロンカランコロン」
わぁ~~~ッ、あかん!あかん!もし愛宕さん、愛宕さん。
事情お話ししますけど、今も申しましたよぉにお賽銭とお
ロォソク代入ってますけど、わたいのお小遣いも入ってま
んねん。
ゴンザレス : えらいすんまへんけど、全部放り込んでしまいましたんでお
小遣いだけ返してもらえまへんか。ねぇ、ちょっと、もし、み
な返せ言ぅてるわけやおまへんがな、お賽銭とおロォソク代
は取ってもろてもかいまへんねん。わたいのお小遣いだけ返
しとくなはれな。お小遣いだけっちゅうてますねん、無理言
ぅてますか?
ゴンザレス : もし、おい、あたちゃ~~ん
参 拝 人 : またやがな「あたちゃ~ん」て・・・
ゴンザレス : 返してくれ、
返して、なぁ、返してぇな盗人
参 拝 人 : あんたホンマに神信心に来てまんのかいな、お詣りする態度
と違いまっせ
ゴンザレス : そぉかて、わたいのお小遣い・・・ いぃ~~~
参 拝 人 : 泣きなはんな、えぇ歳してどんならんで。
参 拝 人 : あんたが間違ごぉて入れなはったんだっしゃないか。上げと
きなはれ、昔からえぇことが有ると言ぅてまっしゃろ「神さ
んにお賽銭上げといたら、敷居の下
から回って来る」ちぃま
んねん上げときなはれ。間違いおまへん、敷居の下から回っ
て来ます。
ゴンザレス : さよか、敷居の下から回って来ますかえ?言ぅて敷居の下ジ
~ッと見てるわけにいきまへんで・・・
あぁ~、そぉか。分かりましたわ。あんた「上
げとけ」言
ぅて上げさしといてでっせ、あとから愛宕さんから何ぼか歩
(ぶ)ぅ 貰お思て
参 拝 人 : アホなこと言ぃなはんな。上げときなはれ。
ゴンザレス : 分っかりました。この人のお勧めもおまっさかい、上げとき
まっさ。その代わり、これからチョイチョイお詣りに来まっ
けど、 しばらくはお賽銭上げまへんで、先払いしてまんねん
さかいな。 きょうびお賽銭の先払いするてな人間少のうおま
っせ、その代わり顔よぉ覚えとくなはれや。わたいのイラチ
きっちり治してもらわな困りまっせ。
ゴンザレス : 取るもんだけ取っといてでっせ、しばらくして「実は、お前
のイラチは治らぬ」なんちゅうこと嫌でっせ。そんなこと言
ぅたら、わて飛んで来てゴ~ンといくで。分かったな、こん
なくろとけっプッ!
ゴンザレス : わぁ~、神信心したあとて気持ちのえぇもんやなぁ♪ ふぅ~
ん、んん~~ ん♪ っと、♪ ふぅ~ん、んん~~ん♪ っか、神
さんもずいぶん喜んだはった。
今度は下りか ♪ ふぅ~ん、
んん~~んっと、よっと、よっとさの、こらさの、どっこい
さ・・・よっと、よっとさの、こらさの、どっこいさ。
ええっ!違うってか?
こんだけ書いたのに違うってか!
早よ園芸の事を書けってか!
ですよね~
実はですね。
リンゴのタネを発芽させるべく、濡らした新聞紙に挿んでビニール袋に入れてたんです。
したら
発芽しかけてたので
ポッドに植えましたとも。
間もなく可愛い双葉が見られることでしょう。
と
キュウリを1本収穫しました。
ほな、今日はそんなことで・・・
4 件のコメント:
前置き長いですなー。愛宕山も最近登ってないなあ。バイクであがったのも数十年前。
歩いて登ったのも数十年前、お賽銭は払ったことがないけど、ご利益はありますよ。
うちは家事にあったことがありませんねん。
加齢の園芸もキュウリだけは育ちましたか。キュウリばかり食べて、いずれ河童になて下さい。
体のほうはよさそうですね。お大事に。
ホワイトさん、でしゃろ。
いらちの男の話ですので早く終わりそうなものなんですが、オチまでたどり着きませんでした。(笑)
ちゅうか、当方も30年~35年ほど前に愛宕山を目指して、あの細っそ~いトンネルを潜ってい言った事があるんですが、ちょっとマズイかなと遠慮して帰ってきました。
別の道が有るんでしょうかね~
漫才に新喜劇、落語とくれば次はなんですか?
カブらない新しいネタを期待してますよ。
で、リンゴですか?
結実するのに何年かかるのでしょうか?
Takesa Sさん、もうアキません。
演芸ネタが切れました・・・
次回からはいきなり園芸になりますんで、読みやすいな~と喜んでください。(笑)
ちゅうか、リンゴは5年でも花が咲かないとか、別品種を植えておけば2年でも実が付くとか、いろんな情報が出てきますね。
んがしかし、ちゃんと発芽してから考えますよって暫くお待ちくださいね。(笑)
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