お気に入りのトレッキングコースに設置されている、菱形基線測点の話です。
今までに千回以上見てる筈なんですが、なんの為に設置して有るのか知らなかったんです。
んで、「初めて見てから30周年記念!」くらいなので調べてみました。
説明しよう!
菱形基線とは、地球の表面の歪みを知るために設置されたものである。その配置測標4点が菱形である事から命名されたのだ。
選定された4点の相互の距離プラス対角の2点の距離を測定することによって、菱形の面積の変化、土地の水平変動及び歪みを検出し、地震予知の資料として役立たてるのだ。
しかーし、現在ではGPS測量となり、菱形基線測点の観測は行われなくなったそうな。
んで今では、これらの測点は歴史的遺産になってきてる?のかも?知れない?
菱形基線は全国16箇所に設置され、京都基線は山科区を取り囲むNO.29~NO.32だったのだ。
全国でたったの16箇所なのに、なぜか山科区が入っていたんですね~(驚)
NO.29
測点名:大文字山
概略位置:東経135度48分42秒、北緯35度01分10秒
備考:三等三角点「鹿ケ谷」(TR35235461501)そば
1980年代~1990年代頃はよく行ってたんですが、写真は撮ってませんでした。
NO.30
測点名:追分
概略位置:東経135度50分46秒、北緯34度59分44秒
備考:逢坂山、三等三角点「神出」(TR35235369801)から南方に延びる尾根上
ここは千回以上行ってます。
NO.31
測点名:花山天文台
概略位置:東経135度47分38秒、北緯34度59分35秒
備考:京都大学花山天文台構内の太陽館前
NO.32
測点名:浄水場
概略位置:京都市山科区勧修寺丸山町
備考:京都市水道局新山科浄水場内
観測はとても大変だったようです。
観測機器を覆うため仮設の小屋を建ててシート等で風を防ぎ、三脚をセットして、その脚部には杭を打ち込み石膏等で固定。
垂直器等で「十印」中心と観測機器のセンターを一致させ、器械高を測定。
なお、観測時間帯は、1日のうちで気象条件の一番安定している時間帯に行われ、日没を挟んだ4時間で6セット(日没前3セット、日没後3セット)を測定。その間は、10分毎に気象観測(温度(乾・湿)、気圧)を行った。
※ ただし、気象の条件によって日の出前後4時間で観測がされることもある。
測量は、日を改めて2日間行われ、その日のセット内較差、セット間較差及び日間較差により測量の精度確認を行った。
参照サイト:一等三角点探訪 菱形基線測点
参照サイト:愛知の標石 菱形基線測点
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