私は佐賀県伊万里市生まれです。
昭和30年代の初め頃の事です。
集落の中央を流れるこの川は子供たちの良い遊び場所になってました。
少し先に見える堰堤(昔より上流に移動しているようです)より上は深くて近づきませんでしたが、堰堤の下流はご覧の様に浅くて穏やかで、手掴みで魚を捕ったりして遊んでたんです。
がしかし、時たま大雨で越水する時が有ったようです。
30~40年くらい前だったでしょうか、大雨で川が溢れ田んぼに石が上がってしまったとかで、ご覧の様なコンクリート護岸になってしまったのでした。
安心安全でこれはこれでいいのですが、自然の岩や穴が無くなった事によりモクズガニが上がって来なくなったそうです。
これは支流の沢です。
奥の山から右の山裾を流れ下っています。
カニの隠れ場所になる岩がゴロゴロしており、面白いようにモクズガニがいました。
近所のお兄さんがカニを捕りに行こうと誘ってくるので、各々バケツを持ってこの沢に行くんですよね。
で、沢を遡りながら隠れて居そうな石を動かすとカニが出てくるので捕る訳です。
もう捕ると言うより拾う感じでした。
捕ろうと思えば10匹も20匹も捕れたのでしょうが、そこはそれ、一人に1匹で十分ですので家族の人数分捕ってたような。
それも年1回だけだったように記憶してます。
乱獲をしないようにしてたのか?年1のカニ捕りイベント的なことだったのか?
我の田舎では、モクズガニでもツガニでもなくヒゲガニと呼んでいました。ハサミのところにフサフサした毛が生えているからなのでしょう。
モクズガニと言えば殻ごと潰して味噌汁?にしたりと、地方によって色々な食べ方をされてるようですが我が家は単純に茹でるだけでした。
茹でガニで十分美味いです。私の父親は海のカニより好きでした。
と、数日前から降り続く豪雨のニュースを見ながら思い出したのでした。
地球がおかしくなってるようですが、出来れば何事も無く被害が最小限ですみますように、心よりお祈り申し上げます。
頑張りましょう。